サウンドクラッシュ決戦レポ | クラッシュ戦国時代、サウンド王になるのは誰だ?
サウンドクラッシュ決戦
この一戦が現実になった時はオレも震えたよ
@SUNHAL start at 2019.11.22 2:30 HOST MC : NG-HEAD
前売り完売。当日券が出せない程の人が押し寄せたSUNHALL!
見渡せば一般の観客に混ざってサウンドマンが多かったのが印象的で、関西の若手サウンドマンだけでなく名前を聞けば誰でも知っているようなBig Soundの顔ぶれも揃っている。クラッシュ好きはほぼここに集合しているの ではないかと思うような人、人、人…。クラッシュが始まる前から、あふれる人の熱気で空気が薄く感じるほど。会場となったSUNHALLは天井が高くないのも相まって、世紀の一戦を目前に控え緊張感は更に高まっていく。
ファンにとって11年も待ちこがれた因縁のBarrier Free vs Burn Downのタイマン対決。
終ってみれば、今後クラッシュや世界を目指すサウンドマン達のお手本になるような完璧なクラッシュだったのではないだろうか。
まずは、そんな死闘を繰り広げた両サウンドのハイライトシーンからご覧ください。
この胸に燃えてる炎は誰にも消されへん。この炎でBurn Down燃やせと思うヤツ!手ぇみせろ
Barrier Free Sellection:Morgan Heritage – Buss it Up(DUB)
23年地元でやってきた事、あいつらには絶対負けてない。自分を信じてオレらは頑張るだけや
Burn Down Sellection:T.O.K. – I Believe(DUB)
第1弾からお送りした特集の最終回はクラッシュレポ!
この世紀の一戦を振り返るにあたり、これからクラッシュ戦国時代を切り拓いていくであろう若手サウンドマンの方々を代表して、現場で熱い眼差しで決戦の行方を見守っていたTAKUくん・JACKEYくん(fr. Emperor)、BOBくん(fr. Hemp Zion)、BENくん(fr. Nine Channel)に見所や感想を聞きながらお送りします。
長期にわたり取材に応えてくださったBarrier Free、Burn Downの皆さま、クラッシュシーン発展のためにとご協力いただきましたEmperor TAKUくん、JACKEYくん、Hemp Zion BOBくん、Nine Channel BENくん本当にありがとうございます!!
※敬称略、()内は原曲名
Nine Channel
今年で15周年を迎えるNine Channel。全国的な活動を繰り広げながらも、京都の平日ダンスの火付け役となった[Survival Session]の立ち上げや、京の歴史ある老舗ダンス[SKAっとREGGAE]の復活に携わるなど、地元で様々なダンスを中心にプロモートしている。
そしてクラッシュシーンでの勢いもまだまだ止まらない。[仁義なき戦い(2013)]で初トロフィーを獲得後、3代目後継者として加入した京の都の破壊神ことBEN & TENTAが[尼爆CUP(2018)/激戦地Battle Field(2019)]で覇者となるなど、今や同世代でのクラッシュは完全試合!そろそろ若手の枠から抜け出し上の世代と肩を並べて倒していこうと燃えている若手筆頭サウンド。―― Barrier Free・Burn Downは多くの若手サウンドが目標にしてるサウンドだと思います。Nine Channelにとってこの2サウンドはどんな存在ですか?
BEN :
この2組は僕の好きなサウンドの中でもすごく影響を受けたサウンドです!中学校3年生の時位に地元の友達等と良くアルバムを聞いてたのを覚えてますw
どちらも思い入れのあるサウンドなのでどっちも勝って欲しかったし、ジャッジは難しかったですねー!特に1Rと4Rは…(汗)―― 1Rのジャッジは特に難しかったですね、私も迷いました…
Hemp Zion
ジャマイカのキングストンで毎年開催されている[Boom All Star Sound Clash(2018)]で初参戦ながら世界の強豪サウンドKing Addiesを倒すという快挙を成し遂げた、世界を知る実力派サウンド!惜しくもセミファイナルで敗退したものの、その名バトルぶりが称賛されBest Performnce賞を授与される。
さらに[Japan Rumble(2019)]では1ラウンド目から4theで鬼Bussをさらい激戦の中4ラウンド目まで勝ち残った事も記憶に新しい。
お馴染みYOUTUBE番組の「Hemp Zion TV」では、ジャマイカを拠点に長期滞在しているHemp Zionならではの濃くてユーモア溢れるジャマイカ情報が大人気!
▶ Hemp Zion TVはこちら[YOUTUBE]―― BOBくんなら関係者席でも見れそうなのに、オープン1時間前から最前列に並んで待たれてましたね。その後ろ姿に今回のクラッシュにかける意気込みと言うか、バイブスの高さを感じました!このクラッシュはサウンドマンとしても見ておきたい大事な一戦でしたか?
BOB :
僕にとってこの2サウンドの対戦は、いちSound Clashファンとしても観たかったカードやし、Hemp Zionとしても何か学べる事があるのではないかと思って、クラッシュの当日自分のVIBESあげてて気付いたら一時間以上前に会場に着いてました!笑
そのお陰か会場内ではめちゃめちゃ良い場所で観れたし、クラッシュ特有の雰囲気や2サウンドの熱いVIBESを生で観れて、感じれたのは良かったです。―― 当日用の仕込みVIBESってヤツですね!
Emperor
自身の10周年ツアーを大成功させ、来年2020年にはアンティグアでのクラッシュ[Da War Iz On 5 Foreign Invasion(2020)]への出場も決まっている。
初の海外クラッシュ[Boom All Star Sound Clash(2016)]では9週勝ち抜き、モンスター級のサウンドFIRE LINKSとセミファイナルで善戦。その様子を来日したBeenie ManがMighty Crownに向かって称賛していたという逸話もある。
同年の[Japan Rumble(2016)]では出場サウンド最年少ながら一番会場をBussさせ、[Japan Rumble(2019)]では惜しくも敗れたもののJahworks OGAちゃんとのハイレベルな師弟対決で感動を呼ぶBussをさらっていた。
オレら後輩世代がガンガン行かないとレゲエのシーンは盛り上がらないと、若手の育成もしながら先輩サウンドに喧嘩を売っていくスタイルは若手サウンドの兄貴的存在。各世代やジャンルを繋げる事の出来る数少ないサウンド。―― クラッシュ中に頑張っている若手として何度も名前を呼ばれていたEmperorですが、Barrier Free・Burn Downはどんな存在ですか?
TAKU :
Burn DownとBarrier Freeは自分達がサウンドを始めたときに第一線でやってたサウンドで、お客さんとして遊びにいってたサウスヤードや、REBEL CAMPによく遊びにいっては最前列ではしゃいでた頃から憧れのサウンドです。
MIX CDやコンピレーションも聴きまくってましたし、両サウンド大好きなサウンドです!
今ではダンスで共演することが多くなって、ご飯にいったり一緒にチルしたりと、お世話になりまくってるだけに
この因縁の対決が決まったときは楽しみで仕方なかったです!―― 次の日はご自身のEmperor10thでしたよね、しかも横浜 笑 相当な好き度が伝わってきます。
※ルール説明
4ラウンド + Tune fi Tune
1,2ラウンド 各15分 各ラウンド2pt
3,4ラウンド 各10分 各ラウンド2pt
TUNE FI TUNEは1曲1pt
先に計8ptを獲得した方が優勝となる
ROUND1
15MIN 2POINT
Burn Down 0 – 0 Barrier Free
先攻 – Burn Down
クジの結果、プレイ順は先攻Burn Down、後攻Barrier Free。
先攻Burn Downはブランニューからスタート
“時は令和や。令和元年のBUJU BANTON聞きたいヤツ”と、
一曲目にかかったのはDJ Khaled ft. Buju Banton – Holy Ground
昨年末にマイアミの刑務所から出所したBUJUの帰還を祝う、2019はいわばBUJUイヤー。しかもDJ Khaledとのftが話題になったダブがドロップされ、2時を過ぎてもなかなかスタートしないクラッシュを待ちかね、抑えられていた観客の熱が一気に解放されるような鬼Buss!!Burn Downはブランニューをかけるとは思っていたものの期待の上をいく様な、記念すべき決戦にふさわしい一曲目。
更にBuju Banton – Hills And ValleysもBussし
“みんなインタビュー読んだか?ウンコ踏めはないわ”とMCした後にRomain Virgoのジングル
“オマエガ ウンコ踏メヤ”からの
Romain Virgo ft. Assassin – Fade Awayが鬼Buss
“色んな事があったよBarrier Freeとの因縁の11年間。アンセム無いのがアンセムとか言われてたけど、任せとけ!オレら23年やってるから”と、老舗サウンドならではのKILLチューン
Talk About Loveの3 THE HARDWAY2連発!
Admiral Baileyのジングル“Barrier Free! アンテム アンテムウルサイネン”をBussさせて
Al Campbell, Pad Anthony, Admiral Bailey – Talk About Love, Ah Murder, Old Tiime Something
Josey Wales, Pinchers, Louie Culture – Under Cover Lover, Bandelero, Bogus Badge
Burn Downの代名詞Sleng Tengセグでは
Johnny Osborne – Budy Byeから始まって
“ジャマイカ行ってないヤツはおよびじゃないで。オレはオレの仕事をこなすだけや”と、
Bounty Killer – War lord Nuh Businessなどコンビ3曲がBuss
ラストは HISATOMI – 問題ない
それまで掴んでいた流れと違ったためか得意の当日用ジャパレゲにも関わらずブーイングを喰らってしまう。
後攻 – Barrier Free
ジャマイカに行ってDUB録りしていないと口撃された事に対して、Burn Downが23年ジャマイカ行っててBass Odysseyに名前を覚えられてない方が問題やろと反撃したMCがBuss
その流れに乗って
Cocoa Tea, Bounty Killer – The Lord is Our Light And Salvationz(The Lord Is My Light And My Salvation)
“MAKOTOくん緊張して寝れてないんちゃう?”と
Capleton – Can’t Sleep At NightがBuss
Bushman – Fire Bun A Weak Sound(Fire Bun A Weak Heart)
Johnny Osbourne – Murderer
Bounty Killer – Dead This Time
Bounty Killer – Kill Fi Fun
Pinchers – Enemy
Burn DownがかけたSleng Tengに対して自らもSleng Tengセグ計5曲で反撃
“KAZUくん海外で授業中ぜんぶ寝てた勢いやな”と、クラッシュの発端になったラジオ番組での語学力を口撃
Frère Jacquesが鬼Buss
Lt. Stitchie – Hot Like Sun
Tony Curtis, Jigsy King – Real Sound
Mad Cobra – Whoa
Nitty Kutchie, Bounty Killer – Lodge
Sickセグでは
“タイムテーブル短すぎんねん日曜の朝まで出来るわ”と
Tony Curtis, Shabba Ranks – Run It Over(Early One Sunday Morning) がBuss
Bounty Killer – Copper Shot
“KAZUのMCはいつも滑る時間やから”と
Mr.Peppa – Fuckin’ Talk(Talk)が鬼Buss
Hate Me Nowセグでは
“アンテムアンテム言ってたやろ?殺したるわオレらのアンテムで”とアンテムタイム
Red Fox – Murderer
Shabba Ranks – Shine & Criss
Sizzla – Nah Apologize
Sizzla – Gangsta Nuh Left Dem Gun が次々とBuss
“Burn Downが10人になっても20人になってもBarrier Freeにはかなわへん”と
RYO the SKYWALKER – 散弾銃が鬼Buss
Vybz Kartel – Big Man(Big Man A Big Man)
Bounty Killer – No Fear
I Octane – Battyman fi di Year
ラストは
“宣言すんぞ。このクラッシュの後Barrier Free海外にトロフィー獲りにいくからな!”と
ブランニューMasicka – Drug Lawdをドロップ
Young juvenile living like a Drug Lawd(若いガキが麻薬王みたいな生活をする)の部分が、
Barrier Free living like a Warlord(バリアフリーは武将のように生きる)というリリックに変えられたKILL TUNE。DOCTORくんの納得がいく反応ではなかったようだけど、バリアフリーのアンセムはクラッシュ後に現場で熟成されてアンセムになるDUBが多い。これも決戦後アンセム化していきそうなシブさ!
更にMasicka – Kill Quickで〆
1ST ROUNDを獲ったのはBarrier Free
Burn Down(先攻) 0 – 2 Barrier Free(後攻)
Burn DownはTalk About Loveの3the hardway2連発、Barrier FreeはShabba Ranks2曲やSick・Sleng Tengをかけ、1ラウンド目は特にお互いのBOXを消しに行ったり、敢えて相手にかけさせて返すような攻防が激しかったラウンド。BOX消しはお客さんの反感を買ってしまうケースもあったりして結構危険度が高い攻め方だと思うんですが…、両サウンドとも反感を買うどころか逆にForwardを得ていてベテランクラッシャーの技が凄かった。
MAKOTOさんは凄い3 THE HARDWAYをかけておきながらも”こんなん誰でもかけれるわ!”とサラッとMCしたり、DOCTORくんはボスるピークをセグの最初と最後に仕込んで計算されたかけ方をしてしているように見えました。お客さんのツボを探ったり、相手のBOXを封じにいったり、封じられたBOXを除いてリストを組みなおしたり、戦略として重要なカギをにぎるファーストラウンドはまさに頭脳戦。ジャッジはどちらに挙げようか迷ってる人が多かった印象。
―― 1ラウンド目はどうでしたか?印象的なシーンを教えてください。
BEN :
1番印象に残ったのはBurn Downの一曲目ですかねー、bujuのholy groud!
うぉー!遂に始まったー!!!ってテンション上がりましたね!会場もめちゃくちゃ沸いてたし!―― あの時の会場の盛り上がりはハンパなかったですよね!お客さんの反応を見てをどう思いましたか?
BEN :
全体を通してビッグチューンで単純にBussるってゆうより、Burn DownはRomain VirgoやBaileyのジングル、Barrier FreeはCapletonとかでMCやイントロでしっかり心を掴んでからの、更に曲の内容がお客さんにコネクトしてBussってたので、
いやー、見ててみんなめっちゃ知ってるなー!って思いました!
余裕で俺よりレゲエ詳しいやん!!って焦りましたもんw―― MAKOTOさんの”こんなん誰でもかけれるわ!”とMCしながらの3THE、あれは作戦だったと思いますか?
BEN :
んー、これまた難しい質問ですねー(汗)
そーいった作戦だったのかは分かりませんが、純粋にあの時はあ、それBurn Downが掛けるんや!
しかも3the hardway!しかも2連発!すげぇぇ!!ってな感じでしたw―― あの瞬間、今日のBurn Downやばいなって思いました!けれど後攻のBarrie Freeも反撃しながらFrère Jacques・Talk・散弾銃などを鬼Bussさせて両サウンドの攻防が熱かったラウンドでしたね。
ROUND2
15MIN 2POINT
Burn Down 0 – 2 Barrier Free
先攻 – Burn Down
KAZUくんにMCが変わり、どれだけバチバチになるのかと思いきや…
“オレは大人やからラジオの件は謝るわ。ごめん!”と潔く謝罪。場内からはどよめきと拍手が起こる。
“過去の栄光でのぼせあがってるんちゃう?オレが冷や水かけたるわ”と、
Chehon – 韻波句徒(インパクト)の当日用KAZUくん仕込んみでスタートするもブーイングを喰らってしまう
“オレらがどんだけ現場で頑張ってるかわからせたる”と、
Buju Banton – Talk to meがBuss
Buju Banton – Tilly Ben Benは少し重い空気
Buju Banton – Boom Bye Bye
T.O.K – Chi chi manがBussしたところでMAKOTOさんにMCを交代
“あいつSNSでBarrier Freeは戦闘態勢に入ります(キリッ)って何やねん!”と、
DOCTORくんの前日のツイートにツッコミを入れたMAKOTOさんのMCがBussり空気が変わる。さらにBass Odysseyに名前を覚えられてないと言われた事に対してイギリスではBarrier Freeは知られてないと反撃。
だからオレらもっと頑張らなあかんというMCに続き
お前らが何と言おうとオレは頑張ってる日本人、若いヤツを応援するよと、かけたのは
Zendaman – Rude Boy Zenda Againの当日用が鬼Buss
続いてブランニュー3曲
Quada – Tint
Jahvillani – Wile Side Government
Squash – Ohh Lala La がBuss
ラストは“元気なおっさんも大阪におらんとあかんやろ”と
Buju Banton – Stamina Daddyが鬼Buss
後攻 – Barrier Free
“Burn DownはOriginal Badman SoundじゃなくてOriginal Businessman Soundや”と、ブランニューでの返し
Aza Lineage – Sound Systemの当日用がBuss
“オレらは同じ曲とか言われてもかけ続ける、それがオレらのアンテムやから。日本で頑張ろうって思えるのはお客さんのレベルが上がってるって信じてるからやで”と、アンテム連発
Buju Banton, Capleton – Double Murderer(Murderer, Blooded Murderer)
Kashief Lindo – First Cut
Chronixx – Tenement Yard
Morgan Heritage – Perfect Champion(Perfect Love Song)
“この胸に燃えてる炎は誰にも消されへん。この炎でBurn Down燃やせと思うヤツ!手ぇみせろ”
Morgan Heritage – Buss it Up(Light it Up)
Damian Marley, Stephen Marley – Japanese Mission(The Mission)
Demarco – People Know
Mykal Rose – Suck Uno Mumaなどが次々とBuss
“金だけあっても無理。ジョンソンさんの方がレゲエ知ってるぞ”と
Protoje – Be Wise(Kingston Be Wise)
Luciano – Final Call
Protoje ft.Chronixx – Who Knows
Capleton, Sizzla – Rock Stone
“Bass Odysseyに呼ばれたクラッシュで鬼ボスしたTUNE”
Sizzla – Special
T.O.K – We Are Lead
“おれ数学と理科の塾の先生やったよ。わからん事はわからんて聞かな伸びひん”
アンティグアで挑戦しようとしてるEmperorに向けてかけとくわと、自らアンティグアでトロフィーを録ったDUBをドロップ
Errol Dunkley – Black Cinderella
Max Romeo – Ghetto Vibes(Chase The Devil)
Dennis Walks – DrifterがBuss
“おまえらの錆びた戦車いつ動くねん”と、
Keith, Tex – Stop That Sound(Stop That Train)がBuss
The Tamlins – Baltimore
“新しいアンセムが誕生する瞬間へようこそ。誰が新しいのかけてないねん”と、ブランニュー
Steel PulseオケのBuju Banton – Steppa
ラストはEek A Mouse – Sound Killing(Ganja Smuggling)を制限時間ギリギリでかけるが、終了時間を超えたため客席からはブーイングが起きる。
しかし、これについては三者揃っての事前の話合いで制限時間以内に最後の曲をかけ始めれば、時間が過ぎても曲を止めずにかける事ができるというルールが決められていたため、そのルールに乗っ取りNGくんが“イントロをかけた時点では15秒残った状態だったからセーフ”とアナウンス。観客一同、納得して鎮静化。
2ND ROUNDを獲ったのはBarrier Free
Burn Down(先攻) 0 – 4 Barrier Free(後攻)
Burn Downは用意周到なBarrier FreeがKAZUくんに対して仕込みがあると予想してか、第一声の謝罪!それが対KAZUくんリスト封じにいったように見えたので、意外性もあって流石だと思いました。Barrier Freeは1ラウンド目にKAZUくんに照準を絞った感じもあったので、あまり影響はなかったのかな?それでもDOCTORくんがBlack CinderellaやStop That SoundのMCで上手く絡めてたのが凄かった。
MAKOTOさんがKAZUくんへのフォローも入れながら”戦闘態勢に入ります(キリッ)って何やねん!”の、MCは個人的に決戦のハイライトに入るくらい好きなシーン!そこから今話題のZENDAMANはテンションあがりました。更にKAZUくんや若い世代への応援リリックの曲もあったらもっと上がったなぁ。Barrier Freeはまだ恐らく日本では浸透していないであろうAza Lineageや、SteppaをSteel Pulseオケにのせたり、ひねりの効いたブランニューで意外性を出しながら、Bussを狙いにいく所と敢えてそうでない所のバランスが凄かったので、聞いている方も気が抜けない!その反動で、好きなアンテムがくると思わず手が上がってしまうのも計算なのかな?
クイックな展開の中にも話題性のあるMCを入れた、1秒も無駄にしない緩急つけたプレイスタイル!!個人的にジョンソン先生の名前がまさかクラッシュで聞けると思ってなかったのでかなり上がりました。
このラウンドも鬼BussをさらったBarrier Freeが圧勝。
―― 2ラウンド目はどうでしたか?印象的なシーンを教えてください。
BOB :
Sound Clashの中で、2ラウンド目からは両サウンドとも1ラウンドプレイし終わってその日に起こった事などでコントラクションが起こり始めるラウンドで、まずBurn Down カズ君がMCで海外でのラジオの件を謝罪したのは良かったと思いますが、その後にかけたDUBが会場の状況とコネクトしなかったのがお客さんのブーイングに繋がったんだと思います。
逆に、途中MAKOTOさんにMCを交代してからのZENDA MANのDUBは、お客さんにとっても初めて聴くNew Artistの当日用DUBやったと思うし、リリックもMCもバッチリ会場にハマってて良かったと思います。対するバリアフリーは、当日用DUBをかけながらもテンポ良く自分達のAnthemをかけて終始お客さんも合唱したり、
“Morgan Heritage/Light it up”をかけた時のDoctor君のMCは完全にお客さんの心を掴んだなーって思いました。この曲けっこうサビまで長くてMCが結構難しいんですが、Doctor君、流石です!!―― 1・2ラウンドは各15分、見ている方はあっという間でした。その限られた時間の中でBurn Downがブランニュー4曲を含む10曲をじっくりかけたのに対してBarrier Freeが23曲、それぞれ全然違ったのスタイルを見せてましたね。
BOB : お互い違うスタイルで、バチバチやり合ってましたね。
時と場合によりますが、一曲一曲MCを挟んで曲をかけた方が良い時もあるしテンポ良く曲をかけた方が良い時もあります。僕は、この日のこの時点ではバリアフリーの方が会場にハマってたと感じました。
けど、クラッシュはまだ始まったばかり!面白くなるのはココからですよー。―― MCの中で、せっかく海外で修行して日本に帰国しても音楽で食べていくのは難しいとありましたが、BOBくんはジャマイカの長期滞在から帰って日本のシーンをどう思いましたか?また、今回のクラッシュのお客さんの反応を見て日本のシーンは変わったと思いますか?
BOB :
僕が昔、日本でクラッシュを観に行った時とかは、セレクターがPull upしたらPow Pow Powって言わないといけないみたいな風潮がありましたが、今はMCとDubのリリックがコネクトしてないとBussしないと思いますし、サウンドマンもその部分でのBussを狙ってDUB録りをしているので、必然と日本のお客さんも演者もレベルは上がっていて、今は世界でもトップクラスだと思います!―― 昔はジャマイカの情報を日本で知る事はすごく大変な時代で、DUB1曲聞けたらラッキー!というくらい貴重だったと聞きました。そんなDUBに対するお客さん側からのリスペクトの表現なんですね。
そこから比べると今はYOUTUBEなどで情報が入りやすい時代、コアなお客さんも増えてよりシビアなジャッジになってるとは思いますが、全てのお客さんがコアな訳ではない事も含めて、今の方がMCの大切さが重要視されてると思いますか?BOB :
MCが重要視されてるのは今も昔も変わらないと思います。特にSound Clashシーンにおいては。そのサウンドのDUBや45を活かすも殺すもMC次第やし、初めてきたお客さんやコアなお客さんのハートを掴むのもMCがかなり重要だと思います。
世界のTOP SOUNDのMCは皆それぞれ個性があって、一度ステージに上がれば皆が注目して次にかける曲を楽しみにさせてくれるMCをする、それがMCの役割だと思います。―― 確かに魅力的なMCはマイクを握るだけで空気が変わりますね。今回のMAKOTOさんとDOCTORくんの喧嘩といえども、ちゃんと笑わしてくれるトークセンスも秀逸でした!
ROUND3
10MIN 2POINT
Burn Down 0 – 4 Barrier Free
先攻 – Burn Down
“俺らはダンスもやってるしSYSTEMも動かしてるしあいつらには絶対負けてない”
23年やってきた事、自分を信じてオレは頑張るだけやと、熱いMCと共にT.O.K. – I Believeでスタート
更にバリアフリーがSYSTEMを動かしていない事をワンピースの船に例えて口撃
“あいつらのスピーカー鳴ってないねんで、それでどうやって7つの海を渡るんや?ほんでKSKはどこ行った”と
Banty Foot ft.Express – 交差点
Ray – やってもないのに
の当日用がブーイングをくらってしまうが、ブーイングなんて全っ然や! むしろありがとうございますとMCで返して笑いに変えたMAKOTOさんのハートの強さ、最高でした。ピンチの時ほどMCの技量が発揮されるんやなぁ
“サウンドクラッシュはSYSTEMを出してやり合うもんや。平成の時代に音なってるのに令和の時代で鳴ってないやん!”
因縁の対決が始まった新家山のダンスではお互いにSYSTEMを出し合ってやっていたと、D Majorのジングルで“Barrier Freeスピーカー ナッテナイヤンケ”
D Major – Real Know Realの当日用がBuss
Lalabellaセグでは
Everton Blender – Ghetto People Song
Tony Rebel – If Jah is by My sideに続き
“BのつくBクラスサウンド。平成で止まっているサウンドは大阪から出ていけ”と、
Luciano – Get Outta Townが鬼Buss
後攻 – Barrier Free
Candy Man – Japanese Mystic(Natural Mystic)からスタートし
“今日はオレらの日やから無理やって。あとはBurnDown狩るだけやからな”
Beenie Man, Barrington Levy – Murderer
Sizzla – Clean Up Dem Heart
“愛を持って殺したるわとか言ってたけど、愛じゃ解決できへん事があんねん”
Jah Cure – Love The Solutionで♪War is the only solutionが鬼Buss
Bounty Killer – Kill Or Be Killed
Mitch – In The Sound Clash(In The Jungle The Mighty Jungle)
Johnny Osbourne – No Ice Cream Batty Sound(No Ice Cream Sound)に続き
“お前らの動かへん戦車このDUBプレートで真っ二つにしたるわ”
Johnny Osbourne – Lend Me Japanese Sword(Lend Me Your Chopper)がBuss
Junior Cat – Killing Pussy
Bounty Kille – If A War
“大阪の客のレベルは上がってんねんBurn Downは大阪なめすぎや”
Mad Cobra – Think A Little Gunが鬼Buss
Buju Banton – A No Easy Sound(Not An Easy Road)
Capleton – Murderation
Bounty Killer – Look
Bounty Killer – War
“今日はオレらの日や、今までやってきた事をやるだけ。もうMCいらんやん。跳んどいたら勝てるわ”と、ラストはFOUNDATIONセグメントでDOCTORくんが驚異的なジャンプ力を見せながら
Toots – No.1(54-46)
Toots – Pumps & Pride
Bob, Marcia – Young, Gifted and Black
Eric Monty Morris – Sammy Dead-O
Freddie McGregor – Haffi Go Bring(Carry Go Bring Come)
3rd Roundを獲ったのは Barrier Free
Burn Down(先攻) 0 – 6 Barrier Free(後攻)
ここまでのラウンドを通じてBurn Downは”コレ聞けたらスゴイな!”と期待していたBujuやZendamanのブランニュー、Barrier Freeは”これ!この曲むっちゃ好きだった”と原点回帰を意識させるようなジャパレゲで、両サウンドとも違ったスタイルで観客のツボをついて鬼Bussをさらっていた。
逆にBurn Downはジャパレゲで、Barrier Freeはブランニューで少し苦戦するシーンもあったが、当日かけてみないと分からないし場所や客層が違えばまた反応は全然違ったんやろなぁ3ラウンド目のBurn Downは地元でダンスをキープし、レーベルを継続し、SYSTEMを稼働させ続けた事に誇りを持ったMCとDUB。このラウンドだけでも当日用を3曲も仕込んでいて、このクラッシュにかける意気込みが伝わってきた。
Barrier Freeは”俺らは俺らで頑張ってる、ほっといてくれ。今日はオレらの日や!”と、MurdererやLend Me Your Chopperなどの渋めの曲でもMCでしっかりコネクトさせ、きっとBarrier FreeじゃなかったらBuss出来ないような曲もしっかり沸かせてて流石!
両サウンドとも自身がやり続けた事に誇りを持って、全然違うプレイスタイルでぶつかったのが印象的なラウンド。
―― 3ラウンド目はどうでしたか?印象的なシーンを教えてください。
TAKU :
自分も最前列右側でみてたんですが、Burn DownのPLAYで印象に残ったのは、EXPRESS/交差点の当日用リリックスがワンピースのネタを絡めて、Barrier Freeを面白くいじってたのが、Burn Downらしさが出てる当日用やなって思いました。日頃のドクター君のMCを知ってるからこその面白いネタとリリック選びだったと思います。―― DOCTORくんがルフィならKSKくんがゾロ、HIROKIくんがチョッパー、バリア盟友のDJ Ice Kohくんが出てきたのも流石でしたね!個人的にチョッパーが好きで、お医者さんの役割ならDOCTORくんがチョッパーもありなのかと思ったら笑ってしまいました。
TAKU :
それとEmperorのアンテムセグメントって感じで言ってもらってたんですが、LALA BELLA RIDDIMのLUCIANOがRIDDIMにばっちりハマっててカッコ良かったし、MCともコネクトしてたんで、声上げながらGUN FINGERあげましたね!!
やっぱりDUB PLATEは原曲を超えてこそ真のDUB PLATEやと思います!
今の時代、ジャマイカに行かなくても、お金とリンクがあれば誰でも取れますが、ダブ録りはプロデュース業と同じでアーティストと会って話あったりしながら録音するといいのが録れることが多いです!
しかもBurn Downのダブの音はめちゃくちゃ良いなっていつも思います!―― LALA BELLAをかけまくってるEmperorが言うと更に説得力増します。
クラッシュ中にBurn DownはDUBは直接会って録って、SYSTEMを動かし続けるのがオレらのこだわりだと何度も言ってましたね!アーティストのVIBESの高いDUBを、良い音で聞かせたいというBurn Downの並々ならぬ情熱が伝わってきました。対するBarrier Freeはどうでしたか?
Get Outta TownでBurn Downがドカンと上がった後に、ノーMCからのNatural MysticでBurn DownのForwardをゆっくり冷ますかのような入りもカッコよかったですよね、MCが素直に入ってきた気がします。TAKU :
後攻のBarrier Freeは
まずドクター君のMCが流石でリスナーの心を掴んでましたね!
Jah Cure / Love The Solutionをかける前のMCが凄い印象的で納得させられた後にWar is the only solutionって入ってきたとき鳥肌もんでした!ばっちりなMCの前振りからの、曲がドカンって入ってきた時って凄まじい破壊力やなって思いました。MCがボケてからDUBがツッコむ、異次元な漫才をみてるみたいで、これぞSound Clashっていうのを改めて感じさせてもらいました!
後は、TOOTSの54-46からのFOUNDATIONセグメントを入れたタイミングとテンポ感がよくて、体がもってかれました!―― 異次元な漫才!!最高の表現ですね。ストーリ―が出来上がってるからMCと曲がコネクトする。なかなかの濃いめな曲もかけながら、これぞエンタテイナー!なプレイは圧巻でした。
クラッシュはMCやDUBに目がいきがちですが、セレクター同士の戦いでもあると思います。この決戦が終った後に特にHIROKIくんのセレクターの上手さが話題になっていましたがセレクターのJACKEYくんから見てこの戦いはどうでしたか?JACKEY :
両SOUND共にセレクターが上手かった印象です。セレクターでもClashとJugglingのやり方はなかなかの違いがあります。曲の繋げる所が違ったり曲を止める所が違ったり。
やっぱりMCが前に出るので、喋るタイミングで音量下げながら早いペースで曲を変えるのはたくさんの経験と練習が必要と思ってるので、経験値豊富なBurn Downがセレクターが変わったBarrier Freeより有利なのかと思ってましたが、Barrier FreeのHirokiがすごく良かったです。繋ぎ方とかも、いい意味で受け継いでいるんだと感じました。多分相当2人で練習したんだと思います。―― BURN DOWNはブランニュー・BARRIER FREEはジャパレゲを鬼Bussさせ、逆に両サウンドのブランニュー・ジャパレゲへのお客さんの反応が極端に違ったように思います。ブランニュー・ジャパレゲのかけ方に定評のあるEMPERORですが、それぞれBarrier Free・Burn Downの上手いなと思った事を教えて下さい。
JACKEY :
Burn Downは今回ブランニューをたくさん録ってましたし今、旬のZENDAMANや自分達のレーベルのアーティストをPlayしていました。そういう所が戦い方としては上手いなと思ったし強烈な意気込みを感じました。ただそれが今回のお客さんに上手くフィットしなかったのかなと。
Barrier FreeはBarrier Freeでした。ただそれがよかったんだと思います。僕が今まで観て来たBarrier Freeやったから最後のAnthemの流れは上手いを超えて感動しましたね。
Playに迷いがなかった印象です。―― 感動しましたね。クラッシュ後のラジオで、現場でかけ続けて成熟させたのがBarrier FreeのAnthemになっているとDOCTORくんが話していましたが、ファンの人もそれを分かってるからこそ、最後の流れが余計に神がかってたのかもしれないですね。
ROUND4
10MIN 2POINT
Burn Down 0 – 6 Barrier Free
先攻 – Burn Down
背水の陣となった先攻のBurn Down
“あいつの口に騙されるな。跳んでるだけのDOCTORに23年地元でやってきたオレが負けるんか?”
確かにクラッシュ戦歴はあいつらのが上や。けど、地元大阪の歴史を作ってきたのはオレらや!それは絶対負けてないと、熱いMCが観客を惹きつけ
Luciano – Give Praise
Sizzla – No PainがBussしライターが点く
“愛をもって殺したるとか何やねん”というDOCTORくんの口撃に対して
“オレのここ開けたら愛しかないで!死んだアーティスト召喚するぞ”と、反撃しStill In Loveセグで
Alton Ellis – I’m Still In LoveがBuss
Beres Hammond & Buju Banton – Can’t Stop A Man
この流れに乗って
“Burn Down今からやと思うヤツはライター!”
Beres Hammond – Fireが鬼Buss
“見せたるわ。ここから逆転劇!”と、
Michael Palmer, Yellow Man – Burn Down Style(Lick Shot, Zungguzungguguzungguzeng)
がBuss
ラストは
“オレらは何回もジャマイカ行って、誰も録れない曲を録ってきた”
これは日本でBurn Downしかかけれない曲やから心して聴いてくれ。オレらのファミリーKAZUくんDISったらこうなるから!と
Popcaan – Familyで〆
後攻 – Barrier Free
“さぁしとめるで!あいつらワンピースの話やたらしてるけど…”
メリーゴーランド号じゃなくてゴーイングメリー号やからな。
おれはこのスタイルで続けるぞと、コアな曲を連発
Ed Robinson – Barrier Free Border(Promised Land)
Bennie Man & Luciano – Drum Pan Bald Head(Crazy Baldheads)に続き
ブルックリンのCLASHで鬼Bussした
Everton Blender – Create A Soundをかけるが反応は一部
Chronixx – They Don’t Know
“Sound Clashワールドにおまえらの居場所はないから”と
Luciano – Gi Dem a Beaten
Capleton – One Thing Mi Knowは一部の観客からヤジが飛ぶが
これに対し、ブーイングしたいヤツはしろよ。オレはこうゆうのが流行る現場を作りたいねんと反撃
“こいつら殺すのにいっぱいDUBいらんねん。
このマイクと1曲あれば殺せる”
Chronixx – One Dubplate & A Mic(BEAT & A MIC)が鬼Buss
“成長せぇへんかったBurn Down、こいつらの王国は今日で壊れるよ”と、
バリアの3the
Cocoa Tea, Capleton & Sizzla – 3 the Rasta Way(Babylon Kingdom & Babylon Judgement)
に反応があり、わかってるやん、みんな。時代は変わるぞと、コア好きな客をBIGUPしたため
One Big Ghettoセグでは Chronixx – Here Comes Troubleがコア好きな客の支持を得れなかったように見えたが、
Bounty Killer – Dem Nuh BadがBuss
“KSKがおらんくなったらダメとか言ってたやろ?あいつの想いはオレが引き継いでる
DUBの名前にKSKって残ってるやろ。だからオレはこれからもかけ続ける”
KSKがヤバいセレクターやってわかってる奴は手みせろよと
Half Pint – One Big Ghetto が鬼Buss
ラストはバリアのアンセムタイム
“18年やってきてよかったよ。やっとバリアの時代がやってきたぞ!!!”
T.O.K – When Again
T.O.K, Bounty Killer – Fire With Fire(Fire Fire, Fire With Fire)ともに観客がライターを着火しながら大合唱して鬼Buss
“友達おらんとか引きこもりとかさ、色々言われたけどオレは自分の信じた道を進み続けたよ”
オレをリスペクトしてくれるヤツは手みせてくれと、18年分の想いのこもったような熱いMCで
Mr.Vegas – Do You Know
♪Do you know we are Blackaneseを観客が大合唱して鬼Bussのままクラッシュ終了。プレイが終っても歓声がやまなかった。
優勝はバ、バ、バ………… Barrier Free!!!!
FINAL ROUND WINNER : BARRIE FREE
ジャッジありでおこなわれた日本のサウンドクラッシュの歴史上初めてのTune Fi Tuneなし(Lock Off)で終わったクラッシュ!まだまだお客さんの中には「クラッシュではTune Fi Tuneが最後にあるもの」と思っている人も多いかもしれませんが、本来Tune Fi TuneはサッカーでいうPK戦のように通常のラウンドでは勝負がつかない場合に行われるものであり今回のクラッシュでは全てのラウンドに勝った場合、Tune Fi Tuneなしで勝者が決定するというルールでした。そして8PTを先取したBarrier Freeが4ラウンド目で優勝を確定させた。
それくらい異次元な強さを見せたBarrier Free。本当に強かった!そしてこのラウンドは特に、両サウンドともチームで闘っていると感じたラウンド。
Burn Downは絶対ここで負ける訳にはいけないという気迫が伝わってくるようなスピーチで、4ラウンドを通じてブースのメンバー全員がMAKOTOさんの背中を見ながら全力で盛り上げ、それを背中に受けたMAKOTOさんのMCが更に熱を帯びていく姿に感動した。激突や現場でよくかけていたStill In Loveセグや、Michael Palmer & Yellow Man – Burn Down Styleもかっこ良かったし、〆のPopcaanは最後までブランニューへの拘りを感じた。今回は先にかかってしまったので聞けなかったけれど、今夏の新家山で披露されたBurn DownのMasicka – Drug Lawdは、Masickaから同Drug LawdオケでBounty Killer – Kill Dem All!これも聞きたかったなぁ。
Barrier Freeの4ラウンド目は今まで見たBarrier Freeの中で一番カッコよかった!
シブいのもかけ続けるのがBarrier FreeのスタイルといわんばかりにCreate A Soundをかけたり、戦闘型MIXで一番テンションが上がったChronixx – One Dubplate & A Mic
最後のアンテムタイムはゾーンに入ってるかのような熱いMCで、初代SELECTORのKSKくんへの想いを込めたHalf Pintと、WINNERSプレイの時に語った現SELECTORのHIROKIくんへの期待と想いに、両サウンドども厳しい時代を仲間で乗り越えて今も戦い続けてるんだなぁと感動しました。
“18年やってきてよかった”
この言葉の重みが詰まったMr.Vegas。感動しすぎて映画を見ているようでした。
―― この決戦を見終わって、改めてお聞きします。Barrier Free・Burn Downといつか対決してみたいですか?
BEN :
もちろん!!
まぁでもその前に対戦したい先輩等もいっぱい居てるから、まずはその人等から順番になぎ倒して行きますwwBOB :
当然でしょ!
両サウンドとも僕がReggaeをやるキッカケとなった人達です。いつか対戦したいですね。
けどその前に、対戦したい相手も一杯います!Emperorとかクラッシュやってくれへんかな、、、TAKU :
もちろんです!
いつかその時がきたら挑戦したいです!
Sound Clashのカッコよさや男の浪漫を背中で教えてくれたし、今となって同じステージに立つことが増えてきて嬉しい反面、やってやろうって気持ちは強いです!
その前に国内はもちろん海外のクラッシュ、今自分達がもっとやらないといけない事をやってから、認めてもらった時に必ず実現させたいです!JACKEY :
やりたいですね。ただ両SOUND共に簡単に倒せる相手じゃないのはわかっています。ただ勝てる方法はあると思っているのでいつかやりたいです!
まあ、まず自分達はその前にCLASHのタイトルを獲らないといけませんね!―― 皆さん熱い!同世代と言わず下剋上や、海外での暴れっぷりも楽しみにしています。年末のお忙しいところ本当にありがとうございました!!
Barrier Freeはクラッシュ直後に出演した番組で、MCと歌詞をコネクトさせたBarrier Freeが理想とするプレイでお客さんのFORWARDを得れた事が嬉しいと語っていました。HIROKIくんとの新チームで獲得したトロフィーを片手に、この勢いのまま海外サウンドを標的に殺しのリストを開いていくのか…、今後の動きも注目です!
▶SNOBつねさんのラジオ番組[IRIE SNOB+(@SNOBTSUNECHAN)] ▶NGくんとRYOくんのインターネット番組[田山ラヂヲ(@REDHOT_TV)])
そして結果としてはBarrier Freeの圧勝でしたが、Burn DownのPLAYも8-0というスコアだけで簡単に片付けていいような内容ではなかったし、同じくラジオ番組でファミリーの絆が強まったと振り返っていたBurn Down。改めて両サウンドの闘いを振り返ってみて、世紀の戦いだと思いました。
今後クラッシュや世界を目指すサウンドマン達のお手本になるような完璧なプレイを見せたBarrier Free!自分の信じたスタイルを貫いたBurn Down!どちらも反則なくらいカッコよかったです。
そしてお客さんのレベルも高かった今回のSound Clash決戦!今後これが基準になっていくとしたらリスナーは更にコア志向になっていくのか、クラッシュ決戦がきっかけとなって、サウンドクラッシュシーンは新しい時代へ進むのかもしれませんね。楽しみです!
令和元年に幕を開けたSound Clash戦国時代。
日本のサウンドが出場した主なものだけでも、これだけの数が開催されました。
5/18 Boom All Star SoundClash(ジャマイカ・キングストン) Bad Gyal Marieが所属するNotorious Internationalが優勝
6/7 War Is In The Air(ニューヨーク) Jah Worksが善戦
Stone Wall, Young Hawk, Jah Works, Black Label
6/29 Japan Rumble2019(横浜BayHall) Rodem Cycloneが優勝
Rispec Jam, Hemp Zion, Superior, Rodem Cyclone, Emperor, Jahworks
8/17 激戦地Battle Field(心斎橋GARDEN BAR) Nine Channelが優勝
Earth Sound, Flash Light, Nine Channel
8/24 Desrination Badda Dan Sound Clash(渋谷ASIA) Both Wingsが優勝
Artical Pride, Bloodieks, Both Wings, Street Vybz
8/24 KILL OR BE KILLED(渋谷ASIA)Blast Starが優勝
Blast Star, Ruff Pack(Switzerland)
9/18 SumFest Global Clash(ジャマイカ・モンテゴベイ) Yard Beatが善戦
Ricky Trooper(Jamaica), Yard Beat(Japan), Warrior Sound(Germany), King Turbo(Canada), Pink Panther(Jamaica)
11/22 Sound Clah 決戦(心斎橋Sun Hall) Barrier Freeが優勝
Barrier Free, Burn Down
12/21 King Of Block(岡山Club Crown) Asienceが優勝
Asience, Rispec Jam, Streetvybz, One Bullet
令和二年一発目はYard Beat vs Like A STREAM「激突」!!
そしてEmperorはアンティグア、Rodem Cycloneは日本代表として出場するWorld Clashで海外のクラッシュに挑みます。
激戦激区のクラッシュ戦国時代、サウンド王になるのは誰だ?
来年も楽しみです!!
Sound Clash 決戦 ライブ音源 1月1日 元旦 発売決定!
Sound Clash 決戦 ライブ音源
1月1日 元旦 発売決定!
皆に教えてあげてください!
「各サウンドの生き様をぶつけ合うReggae界最高峰のエンターテイメント!それがサウンドクラッシュ!」#サウンドクラッシュ pic.twitter.com/be9Fu3qsVG
— BarrierFree_Doctor (@BarrierFree_Doc) December 3, 2019
日本初のサウンドクラッシュLIVE配信!
全編LIVE動画で見たい方はRED HOT TVで
[拡散]RED HOTのチャンネル会員(月/840円)にご登録いただくと今回のクラッシュ”決戦”だけでなく “COMBAT”の NG HEAD vs JUMBO MAATCH, CHEHON vs RUEEDといった伝説のクラッシュや HIGHEST CUP、アーティストワンマンライブなど様々なコンテンツが何度でも視聴できます♬https://t.co/aVdsiVk3H5 pic.twitter.com/9tpLhAIJSi
— RED HOT TV (@REDHOT_TV) November 20, 2019
[Barrier Free]
戦闘型MIX2発売中!
決戦に集まってくれたお客さん&関係者の皆さんホンマにありがとうございました!新生Barrier Freeで挑んだ1発目のクラッシュで完全勝利する事ができました!戦ってくれたBurn Downにもでっかい感謝です。
令和から始まる次のレベルのサウンドクラッシュ新時代を皆んなで盛り上げていきましょう! pic.twitter.com/yWcKZZZ2jt— BarrierFree_Doctor (@BarrierFree_Doc) November 23, 2019
昨夜はSound Clash -決戦-
ありがとうございました!
サンホールの皆さん
RED HOT TV
システム出してくれた
SOUND PLATINUM松井さん
アーリーやって頂いた
LITTLE VOICE
SOUND LIBERTY
そして
BURN DOWN
なによりも来てくれた皆さんありがとうございました!— BarrierFree hiroki (@hiroki0902) November 23, 2019
戦闘型MIX2
2019/11/13(WED)発売開始!
各CDショップにて全国展開中!タワレコhttps://t.co/UWejiRrsUh
TSUTAYAhttps://t.co/fGyAYRAOZm
HMVhttps://t.co/TbNKtxYVhU
AMAZONhttps://t.co/DyG9vu10KZ
セブンネットショッピングhttps://t.co/eNYaFbt423
紀伊国屋webストアhttps://t.co/BxSTIBwvBv pic.twitter.com/O4amhmj7le— Barrier Free (@BarrierFree_Pro) December 8, 2019
[Burn Down]
12/28(SAT) SOUTH YAAD MUZIK COMPILATION Vol.12 RELEASE PARTY!!
Sound Clash 「決戦 」
応援してくれた皆様ありがとうございます。残念ながら負けてしまいましたが、止まらずさらに精進していきますので応援の方よろしくお願いします!#burndown#burndownsoundsystem pic.twitter.com/pcy7wWKRP9— BURN DOWN SOUND (@BurnDownInfo) November 23, 2019
サウンドクラッシュ決戦
皆さんありがとうございました。
Respek 2 BARRIER FREE
負けは悔しいけどまた次頑張ります!— KAZU BURNDOWN SOUND (@kazubd) November 23, 2019
Sound Clash-決戦-
会場のお客さん、サポートしてくれたスタッフの方々、対戦相手のBARRIER FREE、関わって下さった全ての方々に感謝です!先輩方に見せてもらった背中を次は自分がという気持ちで頑張ります! pic.twitter.com/FJmmxZFq8D— YOHEY_BD (@yoheybd) November 23, 2019
SOUTH YAAD MUZIK COMPILATION Vol.12💿
各サイトにてデジタル音源も配信中🔥
皆さんチェックよろしくお願いします✅https://t.co/F8WGZnSWJo pic.twitter.com/ky6iTksY0G
— BURN DOWN SOUND (@BurnDownInfo) December 25, 2019
[Emperor]
Emperor 10th Anniversary
ALL DUB MIX👑10.30 神戸編にて
先攻発売決定!!
10周年を記念した
ベスト盤!!
ALL DUB MIXとなっております!! pic.twitter.com/f1zdiSnYDC— EmperorSoundAma (@EmperorSoundAma) November 19, 2019
[Hemp Zion]
1/14(THE) アカマルにTAKUMAがNine Channelと共に登場!
[Nine Channel]
1/4(SAT) A・Buss -アボス-
1/25(SAT) Nine Channelが復活させた京都の老舗ダンス SKAっとREGGAE2020!
umo(うも) WEBクリエイター/ライター
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